これだけは知っておきたい損益分岐点について

ビジネスの基本!利益が出るラインを正しく理解しよう

はじめに

「うちの会社、売上は上がっているのに、なぜか赤字…」
そんな悩みを持つ経営者や担当者の方は少なくありません。

その答えを解くカギが、ビジネスの基礎中の基礎である「損益分岐点」です。
この記事では、損益分岐点の意味・計算方法・実践的な活用法まで、わかりやすく解説します。

1.損益分岐点とは何か?

損益分岐点(BEP:Break-Even Point)とは、売上高と総費用がちょうど等しくなる点のことです。
この点を境に、売上がそれ以上なら「黒字」、それ以下なら「赤字」になります。

💡 ポイント:損益分岐点 =「利益がゼロになる売上高」
  この売上を超えれば利益が出る!という目標ラインです。

2.固定費と変動費を理解しよう

損益分岐点を理解するには、まず費用を2種類に分けることが重要です。

固定費(Fixed Cost)

売上高に関係なく、毎月一定額かかる費用です。
 例)家賃・減価償却費・保険料 など

変動費(Variable Cost)

売上高の増減に比例して変化する費用です。
 例)原材料費・仕入・外注費・販売手数料・アルバイト人件費 など

3.損益分岐点の計算方法

損益分岐点売上高は、以下の公式で求められます。

損益分岐点売上高 固定費 ÷1 − 変動費率)

 ※ 変動費率 = 変動費 ÷ 売上高

具体的な計算例

【前提条件】
 ・固定費:200万円/月
 ・変動費:売上の40%(変動費率 = 0.4)

【計算】
 損益分岐点売上高 = 200万円 ÷(1 − 0.4)
         = 200万円 ÷ 0.6
         ≒ 333万円

 → 月に333万円以上売り上げれば、利益が出る!

4.損益分岐点をビジネスに活かす方法

目標売上の設定

損益分岐点を知ることで、「最低でもここまで売らなければ」という具体的な数字が見えます。営業目標や販売計画の基準として活用できます。

価格設定の見直し

値下げを検討する際、損益分岐点が上昇することを把握できます。「何個売れば元が取れるか」を即座に計算できます。

コスト削減の優先順位付け

固定費を下げると損益分岐点が低くなります。どのコストを削減すれば最も効果的かを判断する根拠になります。

新規事業の判断

新しいサービスや製品を始める前に、損益分岐点を試算することでリスクを事前に把握できます。

5.損益分岐点比率で経営の安全度を知る

損益分岐点比率(BEP比率)とは、「実際の売上高のうち、何割が損益分岐点か」を示す指標です。

損益分岐点比率(%)= 損益分岐点売上高 ÷ 実際の売上高 × 100

📊 目安:
 ・80%以下  → 優良(余裕あり)
 ・80〜90%  → 標準的
 ・90%以上  → 要注意(少し売上が落ちると赤字になるリスク大)

まとめ

損益分岐点は、ビジネスの「最低ライン」を知るための最も重要な指標のひとつです。

この数字を把握しているだけで、経営判断の精度は大きく変わります。

  • 固定費・変動費を正確に把握する
  • 損益分岐点売上高を定期的に計算する
  • 損益分岐点比率で経営の安全度を確認する
  • コスト削減・価格設定に活用する

ぜひ今日から、自社の損益分岐点を計算してみましょう。
数字を知ることが、利益を生み出す第一歩です!

作成日:2026年4月6日

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